長妻議員VS安倍内閣総理大臣 11/27 後編


11月27日 衆議院予算委員会 

立憲民主党長妻昭議員VS安倍晋三内閣総理大臣 を書き起こしました<後編>

 

~~ 森友学園問題についての会計検査院の報告が出て、総理が国会でずっと「適切だ」としてきたことが覆ったことについて、国会や国民のみなさんへの謝罪はあるかときかれて ~~~

 

安倍晋三内閣総理大臣
「今回の報告はですね、えー、国会からの要請により 独立した行政機関である会計検査院によって実施されたものであり、政府として真摯に受け止めなくてはならないと思っています。
国有地は国民の共有の財産であり、その売却にあたっては、国民の疑念を受けるようなことがあってはならない。
今般の会計検査院の報告、これまでの国会等での議論の中で厳しいご指摘があったことも踏まえ、
国有財産の売却について、業務のありかたを見直すことが必要だと思っております。公共性が高い随意契約については、売却価格を公表するなど手続きの明確化を計ること。
客観性を確保するため財務省が提示したような特殊な事案については、第三者による算定確認を行うこと、適切かつ充分な文書管理の徹底をはかること、と言う方針で 財務省にしっかり対応させることとこのようにしたいと思っております。」

 

委員長「長妻昭くん」

 

長妻議員
「全く、総理、答えておられないんです。これ、ほんとにですね 総理、真摯な答弁とか、謙虚、とおっしゃっておられますので、ぜひ、かみ合うような質疑をしたいと思うんですね。
それで、結局ですね、今の話も「今後は注意します」と、午前中も、与党の質問に対して「今後は注意します」と。与党はそれでいいよ、と言うやりとりがあって、私は非常に腑に落ちないわけですけれども。
総理はずっと適切に見積もられていると、適切だと、価格算定についても、ずっと答弁されておられるわけですから、国会に対して、『これは申し訳なかった、適切ではなかった』というようなことは、国民への謝罪も含めて、お認めにならないんですか?」

 

委員長「安倍内閣総理大臣」

 

安倍首相
「えー、先の通常国会においては、国有地売却の問題について基本的に処分を担当している財務省や国土交通省から、適切に処分していたという答弁があったところであり、私もそのように報告を受けていました。
これまでの私の発言については、そのような理解の上で、申し上げたものでありまして、他方で、国有地の売却価格については会計検査院が適正に厳正に調査すると思っていると申し上げてきたわけでございまして、政府から独立した行政法人である会計検査院が調査をし、今般国会に報告が提出されたわけでありまして、その報告については、真摯に受け止める必要があるとこのように考えております。今後、関係省庁において、業務のあり方について、しっかりと見直しをさせるわけでございます。」

 

委員長「長妻昭くん」

 

長妻議員
「えー、ここまで、質問がなかなかうまく行かないとは予想していなかったわけですが、
つまり、財務省から適切だと言われたから適切と言ったまでだと聞えたわけですが、何人もの人が質問して、国会でも時間を使って、適切適切とおっしゃったことが違っていたわけですから、
総理自身の答弁の責任として、謝罪なり、ないんですか?」

 

委員長「安倍内閣総理大臣」

 

安倍首相
「あの、政府のですね、いわば、支払い支出についてはですね、これまでも様々な国会でのやりとりをさせていただいておるわけであります。その際、それを執行した省庁からの報告を私は総理大臣として受けるときもありますしし、受けないときもあるわけでありますが、業務の執行については、それぞれの省庁が的確と判断して執行するわけで そのさい様々な指摘があり、会計検査院は調査をし、指摘をするわけでありまして、それを我々は真摯に受け止め、今後、こういうことがないように、各省庁で、それをしっかり果たしていくと。今回も同じことでありまして」

 

長妻議員(マイクを通さず)「わかりました、わかりました。」

 

安倍首相
「会計については、会計検査院がきっちりと厳正に調査すると思っているというふうに申し上げているわけでありまして、会計検査院を否定しているわけではなくて、全面的に協力をしたいと、こう申し上げてきたものであります。」

 

委員長「長妻昭くん」

 

長妻昭議員
「これですね、どうなんですかね、トップリーダーのあり方として。その、部下が適切だと言ったから、自分も適切だといったまでであると。
しかもこの問題はいろいろ適切じゃないこと、あるでしょう。会計検査院の指摘で。
ただこれだけですね、安倍昭恵夫人が名誉校長を務めて、いろいろな問題が提起されている中で、ずっと「適切」「適切」とおっしゃってて、今の答弁というのは、到底、国民のみなさん、理解できないと思うんですよ。」
(そうだ! 拍手)

「私もですね、国会で質問した政党の一員として、ずっと「適切」としてきて、それが違ってたときに、
「いやいや部下が言ったから、会計検査院が指摘して、真摯に受け止める。」と、これだけですまされるのは、私はこれ、いかがかと思いますよ、総理のあり方として。これ以上言ってもですね、総理はまた文章を読まれるだけだと思いますけれども。
この姿勢こそがですね。ぜんぜんなおってないじゃないですか。
謙虚な姿勢とか、真摯な答弁とか。
(そうだ! 拍手)
そういうふうに、わたしは言わせていただきたいと思います。

結局、動機なんですよね。会計検査院も記者会見でおっしゃっていますけれど
こういう会計の不備。ずさんな見積もり。 こう言うものについては指摘をするけれども、法令に則って。ただそれがどういうメカニズムで起こったのかと。動機までは、立ち入ることができないと。こうおっしゃっておられます。

読売新聞でございますが、総理が熟読せよとおっしゃっている新聞ですけれども。
「最初から結論ありきで積算されたといわれても仕方がない」と、こういうふうに検査院の幹部が言っているという報道もありますし。
朝日新聞。検査院のある幹部がですね
「ここまで裏付け資料がないのは珍しい。行政機関は、資料は普通残しておくべきもの。資料がないはずがない。」とこういうふうにおっしゃっておられるという報道もあります。

そういういみではなんでですね、前例にないことが起こったのか。賄賂をもらったという形跡はないというのは私も聴いていますので、
どういう動機で、これ、ある意味ではチームプレイといったら失礼ですけれども、一人の官僚が独断でやったんではなくて、上から連動したようなかたちで、こういうずさんなかたちがですね、続いたと、いうふうに私は受け止めるわけで。 この動機について、なにか忖度があったのかなかったのか、ということでございます。

ぜひ、総理ですね。我々要求をしております、証人喚問、参考人招致について、ぜひお認めいただきたいと思うんです。
特に、安倍昭恵夫人についてですね。まったくやましいことがないのであれば、国会でお話をいただきたいと思うわけでございます。
(拍手)
ま、安倍昭恵ご夫人はですね、籠池の奥さまとメールをやりとりされていると言うことも聴いておりますし、あるいは、講演にも行かれたということ、あるいは、昭恵奥さま付きの秘書が問合せにお答えしているなど、色々報道はありますけれど、その真偽がどうなのかとうことも、我々分かりませんのでですね。

安倍昭恵ご夫人、佐川国税庁長官、あるいは、池田近財の元統括官、柳瀬経済産業審議官などなどですね、この問題について、国会にお呼びしておりますので。ぜひ、総理としても前向きにとらえていただきたいと思いますが、いかがですか?」

 

委員長「安倍内閣総理大臣」

 

安倍首相
「委員会の運営でございますから、委員会でお決めになること」

 

委員長「長妻昭くん」

長妻議員
「委員会であれば、委員会で決める・・・。では、ですね。昭恵ご婦人についてですね。
記者会見も一切されておられないと。記者のみなさまがたからも要請されているようでございますが、一切の公の場でのこの件についての説明はないと。
しかし、今月23日のシンポジウムでは、昭恵ご婦人が講演をされて「今年は学校のことで色々ございました」といって会場の笑いを誘った、という報道がございますけれど、実際私もその場にいたわけではございませんけれども、ご自身も、そういうご認識がおありになる。
では、国会以外の場で、ぜんぶ洗いざらい答えたらどうだ、と。なにもやましいことがなければと、サゼスチョンいただくというわけには。」

 

委員長「安倍内閣総理大臣」

 

安倍首相
「この問題については、今日もそうなんですが、先の国会もそうですし、閉会中審査においてもそうなんですが、私がこの場で答えをさせていただいておりますので、ご了承いただきたいと、そのように思います。」

 

委員長「長妻昭くん」

 

長妻議員
「いやいや、総理と奥さまは別人格でありますから。
自分の言うことを信じろ、と言うようなご答弁だと思いますけれど、
今回、会計検査院の報告がでて、信じられないんですよ。「適切」「適切」、ということをずっとおっしゃってて、あれだけ長い時間国会でも質疑時間つかってて、我々もかわされて、「適切」と。結局、適切じゃなかったわけですね。ぜひ、奥さまご本人にお答えいただきたい。

今日の午前中、与党のみなさんが質疑の中でおっしゃっていましたけれど、悪魔の証明とおっしゃっておられた。この問題については、例を挙げておられましたね。「赤いカラスがいるのかどうか」というのは、すべてのカラスをぜんぶ捕まえてみないと分からない、悪魔の証明なんだと、こうおっしゃられていましたが、証明をする努力もされておられないじゃないですか。そしたら。
証明する努力を、ぜひしていただきたい。
もし、総理がやましいことが、一点の曇りもないのであれば、これだけ大きな問題になってるわけです。マスコミも含めてですね、国会でも長時間をつかって時間をかけてやっているわけでございまして。
きょう、自民党の理事会の中では一切、「参考人も証人もゼロ回答」と言う回答がまいったところでありますから、
総理、ぜひね やましいことがないのであれば、証人喚問、集中審議もきちっと開いてぜんぶ、質問には答えるよ、と こういうような指示をしていただけませんでしょうか?いかがですか?」

(拍手)

 

委員長「安倍内閣総理大臣」

 

安倍首相
「最初に国会の運営について、指示をするなと言ったのは長妻委員であると承知をしているが、国会のことはまさに国会がお決めになることだろうと。国会がお決めになったことには、政府としてはですね、行政を預かるものとして、その責任を果たしていただきたいと、このように考えております。」

 

委員長「長妻くん」

 

長妻議員
「国会が決めれば、昭恵夫人は、国会に出席すると言うことでよろしいですか?」

 

委員長「安倍内閣総理大臣」

 

安倍首相
「あの、国会が、ですね、お決めになることであります。」

 

委員長「長妻くん」

 

長妻議員
「これではですね、国会がお決めになると言うことでも、まあ、私も予算委員会の筆頭理事をしておりましたけれど、官邸からですね、いろんな指示がとぶような、そういう話も側聞をいたしまして、
事実的にですね、自民党の国対委員長、この上司は、やっぱり自民党の総裁の安倍総理でありますから。
このようなかたちで逃げていただくと言うことでは、ほんとうに真実がなかなか明らかにならないんじゃないかというふうに思います。」

 

(前編はこちら)