菅官房長官VS望月衣塑子記者  6/8 (前編)


流れが変わった6月8日午前の菅官房長官の記者会見の一部を書き起しました。

 

東京新聞 望月衣塑子記者
「今や、前川さん(前事務次官)だけではなく、複数の方からの告発が報道ででています。このことをもう一度、真摯にお考えになって、第三者による調査というのは、お考えじゃないですか?」

 

菅 義偉 官房長官
「あのー、そこについてはですね、我が国は法治国家ですから
その法律に基づいて、適切に対応している、そう思います。」

 

望月記者
「現在でも複数の文科省の職員が文書を「もっている」という匿名の告発がでているんですね。

もう一歩踏み込んでですね、本当に共有フォルダーにあったか、ないかを、文科省や政府ではなくて、

第三者によって適切に調べていただきたいと思っているのですが、これはどうでしょう。」

 

菅官房長官
「あの、そこはですね、文部科学省のほうでですね、え、その、いろんなことがあったあとにですね、

その指摘を踏まえて、えー、検討した結果ですね、

えー、その存否や内容などの確認の調査というのは必要ないと判断をしたと。

そういうふうに報告をうけています。」

 

望月記者
「文科相が判断したというよりも、安倍総理、菅さんたちが、そのように判断をしたのではないかと思われますが、どうでしょうか。」

 

菅官房長官
「(首を横に振って)そこはありえません。
それは、それぞれ役所において判断をすると。それに尽きます。」

 

望月記者
「公益通報者保護法のガイドラインをみてみてもですね、
「匿名による通報についても、可能な限り実名による通報と同様の取り扱いを行うように努める」

とでております。
ま、法治国家ということであれば、この保護法のガイドラインに沿って、この文書があるのかないのかをやはり、真摯に政府の方で調べるということをやっていただけないかと思うのですが。」

 

菅官房長官
「様々な指摘を踏まえて、文部科学省において検討した結果、
出所や入手経路が明らかにされない文書については、その存否や内容などの確認の調査を行う必要はないと判断したと。いうふうに承知をしております。

 

記者B(たぶんジャパンタイムズの吉田記者)
「FNNさん、テレ朝さん、NHK、朝日、文春さんがそれぞれですね、現役の文科省職員の証言を引いてですね、「文書はあった」としています。これら1、2,3、4つ5つあると思うんですが、
すべて嘘だと、信用できないとおっしゃるんでしょうか。」

 

菅官房長官
「私は嘘だとはいっておりません。
出所や入手経緯が明らかにされていない文書については、

その存否や内容などの確認の調査を行う必要がない、そのように判断をした、ということです。」

 

記者B
「なぜ、そう考えるのかという理由の説明が全然ないですよね。

そこをこだわられるのは、非常に不可解なんですが。
要するに「やりたくない」としか聞こえない」

 

菅官房長官
「あの、その後の様々なご指摘を踏まえて、文部科学省において検討した結果ですよ、
出所や入手経緯が明らかにされない文書については、

その存否や内容などの確認の調査を行う必要はないと、このように文科相において判断したと。」

 

記者B (たぶんジャパンタイムズの吉田記者)
「同じことしかおっしゃっていないんですけども、報道が信用できないと?

調査に値しないということですか?」

 

菅官房長官
「今、申し上げたとおりです。
存否や、内容などの確認を行う必要はないと判断した。」

 

記者B (たぶんジャパンタイムズの吉田記者)
「結論がなぜそうなのかと。やらないよりやったほうがいいでしょう。」

 

菅官房長官
「ま、いずれにしろ、文部科学省において、そこは考えられるものと、承知している。

そういうことです。」

 

 (後編へ続く)