小池晃議員 VS 安倍総理大臣  2018/5/28


 2018年5月28日 参議院予算委員会 小池晃議員VS安倍晋三内閣総理大臣の一部を書き起こしました。

 

小池晃議員
「総理はこう言ったわけですよ。
『加計理事長は私が政治家になるずっと前からの友人ですが、私の地位を利用してなにかを成し遂げようとしたことは一度もありません。』
まさに今回、なにかを成し遂げようとしたんじゃないんですか?

これは伝聞でもなんでもないですよ。加計学園がいっているわけですよ。
総理の名を語りですよ。架空の面談をでっち上げですよ。獣医学部の新設を実現しようといった。 
これね、総理はかんかんに怒らなくてはいけないはずなんです。利用されたんですから。それなのに平然として。
結局加計のいってることが真実ではなくて、
総理自らをかばうものだと言うことをご存知だから平然としてるんじゃないですか。」
   (そうだ!)

 

委員長「安倍内閣総理大臣」

 

安倍首相
「私は、常に平然としております。

   (笑いが起こる なにやら発言あり)

加計学園のですね、コメントによれば、加計理事長ではなく、当時の担当者が実際にはなかった面会を引き合いに出し、県と市に誤った情報を与えてしまったように思うと言うことであります。
それ以上、私にはコメントのしようがない、ということでございます。」

 

委員長「小池くん」

 

小池議員
「いつも平然としてないじゃないですか。野党から指摘されたらかんかんになって、この場で、血相変えて反論してるじゃないですか。
それを、担当者ははっきり認めているわけですよ?事実じゃないことを言いましたと。しかも、これは獣医学部設置が停滞して、何らかの活路を見いだせるのではないかという考えから、ありもしないことをいったってんですよ。
これをかんかんに怒らないなんて、どう考えたっておかしいじゃないですか。

私はね、加計学園のストーリー、これこそストーリーですが、全く信じられないですけれど、
しかし、愛媛県の文書で記録されていることが正しいと言うことの傍証にはなると思うんですよ。
すると、2月25日の首相と加計理事長との面談が架空のものだとするとですね。説明つかないことが多すぎるんですよ。

これね(ボードに)まとめてみましたけれども、
たとえば2月に、事前に今治市に、「安倍総理と面談する動きがある」と予告しているわけでしょう。架空のことを予告するんですか?

それから 3月15日のこの総理との今治市と加計の協議では
柳瀬秘書官との協議日程を調整中だと。ここにこう書いてある。
『2月25日の学園理事長と総理の面会を受け、同秘書官から資料提出の指示あり』。
加計学園が県や市だけではなく、首相秘書官にも誤った情報を流して、秘書官が、首相に確認もせずに、資料の提出を指示したということになる訳ですね。

それからここには書いていませんが、2月25日の総理との面談のさいに加計学園が出した資料を基に文科省がアンケートをやったと書いてある。言うことも記載されているわけですね愛媛県の文書にね。
わたしはですね、この経過を見るに、2月25日に加計理事長と会っていなければ、説明がつかないことが多すぎる。
総理はこれをどう説明するんですか?」

 

委員長「安倍内閣総理大臣」

 

倍首相
「あの、愛媛県の文書について私はコメントする立場にはございません。
私はあくまでも、申し上げておりますように2月25日にはですね、お目にかかっていない、
と言うことであります。それに対して加計学園側からも、学長は会っていないというコメントがあったと承知しております。」

 

委員長「小池晃くん」

 

小池議員
「あのね、総理ね、私が聞いてるのは、総理 人ごとで済まされる話ではないと言うことなんですよ。すべて総理の言動をめぐっての記述なんですよ。
2月25日に総理が会ってなければ、説明がつかないことになってるわけですよ。

愛媛の文書から、否定もコメントもできないというのは、反証ができないからでしょう。
もし、そうでなければ 反証してくださいよ。」

 

委員長「安倍内閣総理大臣」

 

安倍首相
「これはあの、証拠を出すとか言うことではなくて、県が出された文書でありますから 論評あるいはコメントする立場にない、と言うことでございます。
そこで小池議員、大切なことはですね、
では、プロセスに問題があったかと言うことについて言えばですね、プロセスについてはですね、八田座長がですね、参考人として述べられたように、プロセスには一点の曇りもないということを言われていて、そして私からですね、私から 前川次官を含めて、私から直接依頼や指示を受けた人は誰もいないというのは明らかになっていると思います。」

 

委員長「小池晃くん」

 

小池議員
「これが今話題の「ご飯論法」ってヤツですよ。全くすり替えてね、まともに答えようとしないわけですよ。
プロセス、プロセスと言うけれど八田座長が言ったのは国家戦略特区諮問会議のワーキンググループに入ってからのことでしょう?
今私が言ったのは、前段階じゃないですか。すべて。
その前段階で、これだけ 総理自身が関わっていることについて、全く説明ができないじゃないですか。
先ほどから「伝聞だ」「伝聞だ」と言うわけですね。だったらね、伝聞じゃだめだったら、直接来てもらうしかないんですよ。
   (そうだ!)
委員長ね、 加計孝太郎氏、証人喚問。さらに、中村時広愛媛県知事、菅りょうじ今治市長、参考人招致を求めます。」

 

委員長「後刻、理事会で協議をさせていただきます。小池晃くん」

 

小池議員
「あのね、この愛媛県の文書に書かれている事実経過、これ一貫性があります。整合性があります。2月25日に総理がそういう新しい獣医学部はいいね、と言った。それを受けて柳瀬秘書官から資料提出の指示があって、そして3月24日に柳瀬秘書官が首相官邸で加計学園関係者と協議しておられる。
柳瀬さんは先日の参考人招致でこの日になんで面会したのかと聞かれて、「上京されて、会いたいと言われたのであった」と言う訳の分からないことをいった。全く説明になっていなかった訳です。
しかし、こういう経過であれば、多忙な総理秘書官が面談したのがよく分かる。
その面談の場で柳瀬秘書官はその面談の場で、『獣医師会からの反対が大きいので反対を乗り切るために地方創生特区、ま、国家戦略特区ですよね、の活用。 内閣府の藤原次長と相談しなさいと言う話がされ、その際に、加計理事長と総理の会食の場で獣医学部設置に関して地元の動きが弱いという話が出たと。次は愛媛県と今治市を同行させてほしいと指示された。

そして4月2日。面談になる。首相官邸に愛媛県今治市の関係者と共に加計学園の関係者が行って、柳瀬秘書官と面談して、内閣府では藤原次長と面談して、柳瀬秘書官からは獣医学部新設は 総理案件だと。なんとか実現を、と。
自治体がやらされモードでなく。
新しい文書では『総理案件』とちゃんと書いてある。ちゃんと読んでください。
あのー、なんだっけ。えっと・・

(安倍首相、笑う)

自治体がやらされモードではなく死ぬほどやりたいという意識を持つのが最低条件だと言われた。
6月4日に加計学園が国家戦略特区で提案している。
これね、わかりやすい流れですよ。
総理が面談したと言うこと、これを外すと全く分からなくなるけど。
これがもし作り話であったら、小説家並みの腕前だと思いますよ。
しかし、柳瀬氏は、こういう面談の事実はすべて認めているわけですよ。ところが、総理に報告したことだけは否定しているんですよ。
愛媛県知事はこう言ってるんですよ。
「記憶がない、記録がない、しかし安倍首相に面会を報告しなかったと言うことだけは、明確に覚えているというのは、一般の常識では無理がある。」 私もほんとに同感です。

総理ね、もういい加減にしましょうよ、これ。
総理の周辺で、総理を守るために、みんなで総理を守るために
『昨年1月20日まで加計学園が獣医学部をつくることを知らなかった』というあなたの答弁につじつまを合わせるために、みーんなが無理なこといま言ってんですよ。どう考えても説明のつかないことを言ってんですよ。
霞が関の官僚だけではないですよ、加計学園までついに嘘をつき始めているんですよ

総理ね、もう嘘をつくのも、嘘をつかせるのも、やめようではないですか。
みんなで総理を守るために 無理な話をさせるのは、もうやめようじゃないですか。
私はね、この問題解決するためには 総理がやっぱり、責任があるんですよ。
総理の言葉から始まっているわけですから。
みんなで真実を語ろうではないですか。そのための役割を果たすべきではありませんか。
もう嘘をつくのはやめていただきたい。」

 

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https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=_G-GSB5mI7w