長妻議員VS安倍総理大臣 11/27 前編


11月27日 衆議院予算委員会 

立憲民主党長妻昭議員VS安倍晋三内閣総理大臣 を書き起こしました<前編>

 

立憲民主党・長妻昭議員
「さて、質問でございますけれども、相当与党の質問時間が長いなぁ、と感じたところでございまして。本来今まで、8年間、慣例があったんですね、野党と与党の質問時間の分布。
ま、それであればですね、この二日間の基本的質疑においては、野党のトップバッターは、いままではお昼前に始まっていたところでございまして、与党が、質問時間が二倍近く長くなったということでございます。
これ、総理が直接 萩生田幹事長代行に指示されたと聴いておりますけれども、質問時間を短くするというねらいは、どこにあるんでございましょうか?」

 

河村委員長「安倍内閣総理大臣」

 

安倍晋三首相
「え、私が、あー、国会の質問時間等について指示をするわけもなく、指示はしておりません。また萩生田議員もですね、インタビューに応じて、指示をしていないというふうに明言されたというふうに承知をしております。」

 

委員長「長妻くん」

 

長妻議員
「これ、あの、非常に重要な問題だと思うんですよね。国会の監視機能の問題でございまして。
そうすると総理、不思議なんですね。では、各新聞が誤報しまくっているのか、と言うことなんです。
たとえば総理が熟読しろとおっしゃっている読売新聞。これも11月12日に『首相は野党に手厚い質問時間配分を見直すべきだと発言している』と、報道しておりますし。
日経新聞は、見出しでですね『与党の質問時間、首相が拡大指示、萩生田氏に』と。中身も、先ほどのとおりでございますし、総理は萩生田氏に、報道によるとですね、『これだけ民意をいただいた。我々(自由民主党)の発言内容にも国民が注目しているので、機会をきちんと確保していこう』、と指示をされたと。この各報道は間違いと言うことでしょうか。」

 

河村委員長「安倍内閣総理大臣」

 

安倍首相
「私から、ファクトを、申し上げます。 まず私は指示をしておりません。私は指示をしておりません。第三者はいないわけですから。私と萩生田さんしかいないわけですから。
いっぽうの当事者の私は指示はしていないと、はっきりと申し上げておきたいと思います。
で、それをうけた萩生田氏がどう発言しているかでございますが、
萩生田光一自由民主党幹事長代行はですね、先般NHKの日曜討論で、このように発言しております。
「まず、総理から国会の運営について指示があったというのは全くの誤報です。国会のことは国会でお任せしたい、という前置きをした上で、私の説明に対して、一定の理解を示したということは、私が保留したのは、あー、ですね、ですから、NHKのニュースについては、このことは放映されておりません」
こう述べているわけでございます。つまり、萩生田氏が私に説明をして、私は聴いていたと、いうわけでございます。」
(苦笑がおこる)

 

委員長「長妻くん」

 

長妻議員
「これほどですね、日本の大新聞が、ぜんぶそろって、誤報をするのかと。
しかもですね、これ、不思議なのが、これも報道ですけれども、参議院の自民党の吉田参議院幹事長という方が11月7日の自民党の役員連絡会でですね、『総理がこう言っていると言わない方がいい』と萩生田氏に苦言を言ったと。」
(笑いが起こる)
「こういう報道もあってですね、そのあと、「時間配分は国会が決めること。総理が独断専行しているように思われる」とあるわけで。
総理は否定しておられますし、萩生田氏も ま、今のお話だと言っていないということですから、これ以上は言いませんけれども、私はですね、そういうニュアンスが総理から相当あったのではないかと、いうふうに感じるんです。
(そうだ!)
総理ですね、ぜひですね、言っていないというのであれば、ちょっと自民党の国対委員長のほうにですね、ぜひ、時間配分は従来通りでいいじゃないかと。(そうだ!拍手)
次回からそうしよう、というふうにちょっと言っていただけませんか?」
(そうだ! 拍手)

 

河村委員長「安倍内閣総理大臣」

 

安倍首相
「ま 今、あの、長妻さんがですね、私と萩生田さんのやりとりをみてきているわけではないんですから。つまり推測でものを言っておられるわけですから、そこにふたりしかいなかったわけでありますが、わたしは明確に言っていないと言うことを申し上げ、そして萩生田さんも、そう申し上げているわけですから。それをこれ以上、長妻委員が思いこみでものを言われても建設的ではないですから。
そもそも最初申し上げたように、国会の運営については私が支持する立場にないものですから。当然ですね、どうこうすると言うことは まさに前提を覆すことであって、いわば あってはならないと長妻議員がいっているわけでありますから、あってはならないことをやってはいけないんだろうと。こう思っている次第でございまして、まさに国会でお決めになることであってですね」

 

長妻議員(マイクを通さず)

「じゃあ、元に戻しましょう。元に戻しましょう(5,6回 断続的に繰り返す)」

 

安倍首相
「両党がご議論されて、いまのこの、5対9となって、議論しているわけですから、その中で、長妻さん、建設的な議論をしようではありませんか。」

 

委員長「長妻くん」

 

長妻議員
「思いこみと言っても、じゃぁ、政治部の記者が思いこんで、吉田参議院幹事長も思い込んだと、いうことなんですかね?
総理、これ、8年間続いてきたこの国会での野党の質問を重視するという予算委員会。これはですね、自民党が野党の時に、強力に要請があって、当時の与党の民主党が渋々受け入れたことから始まっているんですよ。」
(拍手 そうだ!)
総理、これ本当にね、監視機能の問題なんですね。国会はもちろん監視だけではありません、役割は。でも監視機能も大変大きな役割のひとつと思っておりまして、まさかですね、監視を受ける政府のトップが、監視の手を緩めてくれととられかねないような質問時間の短縮の発言をしたとは思いたくはないのですが、ほとんどのマスコミが報道して、参議院の自民党幹事長までが注意をしているわけですから、
総理、最後一言ですね、
時間の配分については、まあ従来通り、元に戻そうと そういうふうに一言だけ、おっしゃって下さい。この話はそれで、終わりにしますから。 はい、どうぞ。」
(拍手 議場 ざわざわ)

 

委員長「安倍内閣総理大臣」

 

安倍首相
「あの、吉田幹事長はですね。まず、新聞報道を観て、この、萩生田さんに、ですね、こういう報道があるけれども気をつけた方がいいよ、と言う話をして、萩生田さんは、そもそも私から指示を受けていないと吉田さんに言ったと聴いております。
これはすでに、政党間で、政党間で、協議をした結果が、まさにこの配分あのであろうと。
私は、総理大臣として出席しておりますから、誠意を持って答弁させていただくことによって、責任を果たさせていただきたいと、このように考えて、おります。」

 

委員長「長妻くん」

 

長妻議員
「これぜひですね、予算委員会を含め、国会の監視機能ということについてもですね。ぜひ、監視を受ける側ではありましょうけれども、総理からそういう指示があったのであれば遺憾ですし、そういう指示がないのであれば、元に戻そうというようなこともですね、ぜひ、サゼスチョンを、自民党の国対委員長にもですね。
次回からはですね、元に戻してもらいたい、これ、強くお願いいたします!」
(大きな拍手)

 

(後編へ続く)