柳瀬元首相補佐官 VS 長妻議員 2018/5/10


 2018年5月10日 衆議院予算委員会 参考人招致 柳瀬唯夫元首相秘書官・長妻昭議員(立憲民主党)の一部を書き起こしました。

 

長妻昭議員(立憲民主党)
「加計学園と、4月2日に2015年。官邸で3回会われてるんですけども、これ、総理の親友でなければやはり会わなかったと言うことですか?」

 

委員長「柳瀬参考人」

 

柳瀬唯夫元首相秘書官・参考人
「私、あのー 総理秘書官になりまして、たいへん違和感を覚えましたのは、ほんっとに外の話が聞けなくなる。だんだんもう、自分は世の中からどんどんずれてんじゃないかと。言うことを強く思いまして、できるだけ外の方からアポイントがあれば、時間が許す限りお会いするようにしていました。別に総理の親友だからと言うことではございません。私は、時間の都合がつく限りどなたであっても、アポイントがあった方はお会いしたと覚えております。」

 

(ええ~~っ)

 

委員長「長妻くん」

 

長妻議員
「そうしたらですね、そうしましたらですね、獣医学部を希望していた京都産業大学、京都府、新潟とはお会いしたんですか?」

 

委員長「柳瀬参考人」

 

柳瀬参考人
「えー、アポイントがなかったらお会いしてございませんし、京都産業大学は、私がいたときには全くなかったのではないかと思います。」

 

委員長「長妻委員」

 

長妻議員
「これ、普通ですね、アポイントを入れるって発想がなかなか・・。首相秘書官には会っていただけないんで、そう言う発想がそもそもないと思うんですね。
別の案件も含めて、獣医学部以外の国家戦略特区いっぱいあると思うのですが、その事業者、
事業者ですね、自治体以外の。あるいは公募するであろう事業者と首相秘書官として、お逢いしたことはあるんですか?官邸で。」

 

委員長「柳瀬参考人」

 

柳瀬参考人
「特にお会いしている方が、特区を目指しているかどうかで区別してお会いしているわけではございませんので分かりませんが、特に特区の提案業者と言うことでお会いしたことはないと思います。」

 

委員長「長妻議員」

 

長妻議員

「そうすると、加計だけじゃないですか。
加計だけ・・じゃないですか?
その特区の、先ほどね、柳瀬さんは国家戦略特区を検討してると加計学園が計画していると4月2日の会談で おっしゃったと言われましたから、ほかの、いっぱいありますよね、国家戦略特区というのは。申請、あるいは申請しなくても公募の事業者。その関係で官邸で会ったのは加計学園のみと。あまたある国家戦略特区の関連では。ということなんですか?」

 

委員長「柳瀬参考人」

 

柳瀬参考人
「私、お会いするときに特区の案件とか、そう言う関係だけで会っていたわけではないですし、広く、政府の外からアポイントがあればお会いしていましたし、特区の申請者の中でこれは事後的になってわかるわけですけれども。」

 

委員長「長妻くん」

 

長妻議員
「そうすると、アポイントは加計学園から、国家戦略特区の件で会いたいと言うこういう趣旨だったわけですか?」

 

柳瀬参考人
「最初にアポイントがきたときは、ま、上京するのでお逢いしたい、ということでしたので

(えええ~~~っ)

それで、いえいえ、それは、お会いしたいと言うことだったので、お会いしました。
2回目はですね、2回目も用件を言われていたかどうか記憶はありませんけれど、それは1回目に、あの、1回目に、獣医学部のお話をしていましたので 2月から3月に1回目にお逢いした時は、獣医学部の件で来られるんだな、ということは思ってございました。」

 

委員長「長妻くん」

 

長妻議員
「国家戦略特区あまたある中で 加計だけじゃないですか。
結局、加計だけじゃないですか。だれでも会うようなことおっしゃって。

これですね、渡辺事務局長も同席されておられましたか?」

 

委員長「柳瀬参考人」

 

柳瀬参考人
「おそらく同席していたと思います。」

 

委員長「長妻くん」

 

長妻議員
「これですね、安倍総理はですね。昨年の1月20日に国家戦略特区のことを知ったといっていますよね。国会で。
でも、今の話聞いてますと、柳瀬さん本人は相当前に知ってますよね。
はじめて獣医学部新設の計画、加計学園が持ってるというのを知ったのはいつでございますか?」

 

委員長「柳瀬参考人」

 

柳瀬参考人
「あの、平成27年の2月から3月に、えー、官邸にお越しになったときに、獣医学部の話をされていましてこのときは国家戦略特区ではなくて、構造改革特区として加計学園のかたがおっしゃってましたので、
その時点で、加計学園が獣医学部の新設というのを今治市と一緒にやろうと、考えているんだね、と認識しておりました。」

 

委員長「長妻くん」

 

長妻議員
「するとですね、平成27年。2月か3月というと、日にちは覚えてらっしゃいませんか?いつ来たか。」

 

委員長「柳瀬参考人」

 

柳瀬参考人
「申し訳ありませんが、4月より、1,2ヶ月前だったなと言う印象しか残っていません。」

 

委員長「長妻くん」

 

長妻議員
「そうするとですね。私は首相経験者にも話を聴きましたし、首相秘書官経験者にも話を聴きました。これまで経験した方に。
首相と秘書官というのは一心同体で、目となり耳となってですね、いろんな報告はまめにしていると。勝手に外部の事業者と会うことは基本的にはない、と。
柳瀬さんは2015年の2月か3月に知って、総理は去年なんですよ。すごく 二年弱、空白期間があるんですよ。その間になんにもですね、総理大臣に 一切 加計がこんな計画あるとか、加計と会ったことすら、なんにも 雑談も含めてなんにも報告しなかったということですか?」

 

委員長「柳瀬参考人」

 

柳瀬参考人
「あのー、私、いろんな方とお会いしましたけど、総理に『昨日こんな会社の人とお会いしましたとか、こういう市町村のかたとお会いしました』とか 総理にいちいち報告したことはこれに限らず、ございませんし、

(「ええ~~~~っ。」「そんなんうそだよ!」)

私が、ですね、えー、私が、平成27年の8月の4日だったと思いますけれども、総理秘書官を退任していますので、そのー、今 長妻先生が29・・年とおっしゃいましたけれども、私は4月2日からあるいは2月か3月から そのあと半年足らずで、あのー官邸を出てますので、その後、総理が認識されたとした29年の初めですか? その1年半くらいの間 総理がどこでどう認識されたのかというのは私にはちょっと分かりません。」

 

委員長「長妻くん」

 

長妻議員
「これ、国会議員のみなさん、よくおわかりだと思いますし、一般のかたでもですね、首相秘書官が、二年近くも、なんにも言わない。」

(「おかしいよ!」「そんなわけない!」)

「加計さん、親友ですよ、総理の。そんなことありえるのかということなんですが・・。」