小池議員VS               安倍首相、萩生田官房副長官、山本大臣   6/16(後編)


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(前・後編)
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6月16日 参議院予算委員会 集中審議 

小池晃議員(共産党)VS安倍晋三首相、萩生田官房副長官、山本地域創生大臣<後編>

 

小池晃議員
「で、私、もう一つ、お示ししたいのですが、昨日文科省が発表した文書の中に、今後のスケジュールというものがあります。私5月22日の委員会で示したものですが、文科大臣、この文書、いつ頃つくられたものですか?」

山本一太委員長
「松野文部科学大臣」

松野博一文科大臣
「お答えいたします。えー、ご指摘の文章にしめされているスケジュールですが、平成28年10月から、でありますから、同年9月から10月の初旬に作成されたものと思います。」

山本委員長
「小池晃くん」

小池議員
「国家戦略特区会議で52年ぶりの獣医学部新設が決まったのは、11月9日なんですよ.ところが、今 大臣の答弁にあったように、この文書はおそらく9月の段階で文科省作っていた。
文科省は、「平成30年4月開学」 今治、ってことが前提となったかたちでね、スケジュールつくられているわけですよ。
だから文科省としてはね、文科大臣ね、文科省としては、国家戦略特区会議の決定前から、獣医学部の新設は今治、と言うことで決めていたと言うことですね。」

山本委員長
「松野文部科学大臣」

松野文科大臣
「えー、お答えをいたします。文部科学省としましては、国家戦略特区における獣医学部新設につきまして、そのプロセスにおいて検討が進んでいる区域は、その当時、今治市のみと承知をしておりました。そのため、今治に関して一定のシュミレーションを行ったものでございます。」

山本委員長
「小池晃くん」

小池議員
「そんなことありません。その当時、京都産業大学は獣医学部新設を希望していたのは明確な事実じゃないですか。 そのことを否定するんですか?
京都産業大学はその時点で、獣医学部の新設を希望していなかったんですか?文科大臣、お答えください。」

山本委員長
「松野文科大臣・・・あ、じゃぁ、山本担当大臣。」

小池議員(マイクを通さず)「いいよぉ~~、文科大臣でいいよぉー」

山本幸三地域創生大臣
「京都産業大学がですね、提案書としてきちっと出してきたのは10月であります。」

山本委員長
「小池晃くん」

小池議員
「そーんなことないですよ。それ以前から、(苦笑しながら)何度もワーキンググループでね、京都産業大学、資料を出ているわけですね。
実際に京都産業大学は、それ以前から希望しています。それは明確な事実です。
では、京都産業大学についてはこういうスケジュールはつくったんですか?文科省として。」

山本委員長
「松野文科大臣」

松野文科大臣
「お答えをいたします。先ほど申し上げたとおりですね、このスケジュール作成時におきまして、文部科学省として、えー、検討が進んでいる区域というのが、今治市、という認識を持っていましたので、今治市にかんするものが上がっている、ということでございます。
京都産業大学に関して検討が進んでいる、という認識が文部科学省においてなかった、ということであります。」

山本委員長
「小池晃くん」

小池議員
「結局だから、加計ありき、今治ありきではないっていってましたが、今治ありきということになるんじゃないんですか?これだったら。ちょっと説明おかしいと思いますけど、
私は、京都産業大学が、かなり有力な候補として、詳細な提案も出して、獣医学部の新設を希望していたことは、我々は、京都産業大学の関係者からも聴いていますので明確な事実だ。
ところが、ところが、
もう今治しか想定していなかったことをはっきりお認めになったわけですよ。
結局今治ありき、加計ありきでこの議論が行われた。
「今治ありき」ではないといったけれども、そうではなかったということではありませんか?
しかもね、今治市側が情報公開で明らかにした資料にも、昨年8月の段階で今治市は内閣府とのメールのやりとりをしていて、「平成30年4月開学」というスケジュールをつくっていたことも明らかになっているわけですね。
内閣府は、これを「今治市が様々なケースを想定して今治市の責任で記載した」、と。
すなわち今治市が勝手につくったというようなことを言ってますが、
内閣府だってちゃんとつくってるじゃないですか。
しかも「平成30年4月」ってなってるじゃないですか。
平成30年4月というスケジュールも含めてやっていた。 
加計ありき、今治ありきで.国家戦略特区会議の前から、文部科学省は、「平成30年4月開学」という想定で 「加計学園ありき」で検討していた。間違いないですね?」

山本委員長
「松野文科大臣」

松野文科大臣
「おこたえをいたします。先ずですね、国家戦略特区の進め方としましては、政府全体としてスピード感をもってすすめるように、ということで統一的な見解をもってありました。その中で、スピード感をもって、ということで 最速のシュミレーションをいたしますと、最速のシュミレーションが30年4月ということでありますので、それに対応すべく、準備をした、ということであります。」

山本委員長
「小池晃くん」

小池議員
「じゃぁ、それ以外のシュミレーションって、やったんですか?」

山本委員長
「松野文科大臣」

松野文科大臣
「お答えいたします。先ほどの答弁と重なりますけれど、シュミレーションとしまして、このスケジュールをつくりましたときにですね、京都産業大学を対象としてですね、認識しておりませんでした、具体的なとして上がってきていなかったのでね、
先ず、今治についてですね、シュミレーションをつくったということであります。

山本委員長
「小池晃くん」

小池議員
「結局これをみますと、平成30年4月開学を逆算して最短のスケジュールを作成し、共有していた。内閣府に言われた。
内閣府に言われたとーおりの、スケジュールをつくったって訳ですね、文科省としては。お答えください。」

松野文科大臣
「スピード感をもってすすめる、ということであれば、その当時 最速の可能性があるのは、平成30年4月開学だった、と言うことで、行政としては、当然可能性のあるものに対して、シュミレーションをつくっているというわけであります。」

山本委員長
「小池晃くん」

小池議員
「だからね、全体としていうと、まさにこの結論に向けて、全部ね、すべてつじつまが合うんですよ!今回出てきた文書はね、すべてね。
今回の問題を総理は、総理ね。「岩盤規制だ」と「規制緩和だ」と、繰り返すわけですけれども、
総理ね、獣医学部をつくるかどうかは議論になっていないわけですよ。
獣医学部はつくると言うことを前提とした議論が、霞ヶ関の中では行われているわけですよ、文科省の中では、すべてね。
文科省と内閣府で議論していた焦点は、
「平成30年4月に開学ができるのか、どうか」とその一点が問題になっているんですよ。その平成30年4月開学に向けて、四角で囲んであるようないろんな課題がありますよ、と
すべての文書が物語るのは、これは獣医学部を新設するのは今治市の加計学園だと。
このことは、先ほどからあるように、もうそれしかないんだと認めたし。それが当然の前提だと言うことになってきた。

そして、それを揺るがぬ、揺るがぬものにしたのが、
総理が議長を務める11月9日の国家戦略特区会議で「現在、広域的に大学等が存在しない地域に限り、新設を認めるようになった」と。
これが結論づけたわけじゃないですか。この結果、事実上今治市加計学園だけに、これが認められると言うことになったわけです。
だから総理ね、
先ほどから何かあればすべて、「岩盤規制」「岩盤規制」とおっしゃるけれど、私どもは、規制緩和すべてオーケーじゃないですよ、共産党は。
しかし、問われているのは、規制緩和の是非ではないんですよ。
加計にあわせた、 岩盤規制に穴をあけたというけれども、
加計にあわせた穴をあけたんじゃないかという国民の疑問に答えられますか?総理。」

(総理が立たず、山本担当大臣が立つ)

小池議員
「総理、総理、時間がないんですから!」

山本委員長
「山本大臣、先ず、山本担当大臣」

山本幸三地方創生担当大臣
「あのですね、我々は、11月9日、諮問会議でやるときは、制度を変えるかどうかを先ず、決めるわけです。したがって、小池議員がおっしゃるように、この獣医学部をつくるか、ということでは真剣な議論をやり、文科省との間でもやり、ワーキンググループでも、有識者会議でも、やったわけですよ。
先ほどから何度も申し上げているように、特区の基本方針というものは、先ず改革をやろうというところからスタートするのであって、もし、できないというのだったら、規制監督省庁ができない理由を適切に述べなくてはならない。そういうやり方をやっている中で、
結局前川さんは、「ゆがめられた」なんて言ってるけど、逆ですよ。
ほんっとにそうだったら、そこで抵抗して、その証拠を示さなくてはいけなかったわけですよ。
それをやらなかったわけでありまして、」

(おお~~~~~っという低いどよめきが起こる)

そういう意味では、わたしたちはそういう議論をきちっとやりました。」

山本委員長
「静粛に願います、聞こえないですから」

山本大臣
「そして、最終的に、「広域的に限られる」ということは、獣医師会等の議論を踏まえて、私が、最終的に、決断して、11月9日の特区市民会議の結論になったわけです。」

山本委員長
「小池晃くん」

小池議員
「そこまで言うんだったら、前川さん呼びましょうよ!」
(そうだ!!! 野党議員、大きな拍手)

なんで、証人喚問やらないんですか!
個人攻撃まがいのことまでしてね。とんでもないよ!
だいたいね、国会の閉会直前になって、こーんな短いね、予算委員会を開いて、これで幕引きにしようなんて、とんでもない話だ!
(そうだ!!!)

前川さんの、なんで証人喚問を反対するんですか?
自分の部下をスパイ呼ばわりする大臣だ。
それがね、前川さんをあれだけ攻撃するようなことを、ここで言うんだったら、
じゃぁ、自民党、公明党はなんで証人喚問に反対するんだ!」
(そうだ!!)

総理ね、この問題ね、「国会がお決めになること」なんて、そんな文句ではもう通用しないですよ。
国民の大多数がこれに納得できないと言っている。
日経新聞のインターネットの世論調査では、政府の説明に納得できない人は81%。
前川前事務次官の説明に納得できるという人は74%ですよ。これが事実じゃないですか。
総理ね、証人喚問、これ、総理のイニシアチブで認めるべきだ。
はっきり答えなさいよ。」

山本委員長
「安倍内閣総理大臣」

安倍内閣総理大臣
「小池議員はね、私がなんでもできるというふうにお考えかもしれませんが、それは全くないわけでございまして。
あらゆることをですね、政府における意志決定に関しましても、まさにどこに決める、ということにつきましては、これはまさに、山本大臣がですね、責任を持って最終的に決められるわけであります。
私は国家戦略特区諮問会議の議長ではありますが、そこで大きな指示を出します、しかし、具体的なことはですね、
山本さんも何回も述べていらっしゃるようにね、責任思って、お決めになったわけであります。」

山本委員長
「簡潔におねがいします。」

安倍内閣総理大臣
「国会でどうするか、ということにつきましては、
まさに、委員のみなさまが、お決めになることですから、誇りを持ってね、決めていただきたいと思います。」

山本委員長
「時間です。一言だけ。一言だけ。」

小池議員
「共謀罪でもなんでもね、どんどんどんどん自分で決めるくせにね。
こういう問題、一切自分で決めようとしない。あまりにも無責任だ!
証人喚問についてね、証人喚問についてね、理事会で、理事会で決めていただきたい。

山本委員長
「時間ですから。」

小池議員
「閉会中の集中審議についても、決めていただきたい。そのことを強く求めて、私は質問を終わります。」

山本委員長
「以上をもって、小池晃くんの質疑は、終了いたしました。」